リンガリンド。その地は、壁に囲まれた世界。 壁がその地を覆い、守り、育み、育てた。 壁は神―それがその大地、リンガリンドの根幹である。 ある日、リンガリンド辺境の地「エッジャ村」に 謎の男「バック・アロウ」が現れる。 アロウは記憶を失っているが、 自分が「〝壁の外〟からやってきた」ことだけはわかると言う。 記憶を取り戻すために壁の外を目指すアロウだったが 次第に、自身をめぐる争いに巻き込まれていく―